Netflixの「ある告発の解剖」というドラマが面白かった。以下ネタバレを含む
イギリス政府の閣僚が性犯罪で訴えられるという話なのだが、加害者である閣僚の人となりにフォーカスしているのが特色だと思う。
挫折も精神的混乱も味わったことがなく(いいとこの出でオックスフォード大学卒という設定)、狭い世界で生きてきたから人生の意義について考えさせられる機会もなく(「外国語が苦手だ」というセリフがあったな、そういえば)まあなんとかなるやろ精神(実際に、大学のときの犯罪をもみ消したことがあるという設定)で生きてきたエリートが自分の卑小さを認められずにその場しのぎの口からでまかせを言い続けた結果、例によって裁判自体は無罪になる(すごいよな)ものの、最終的に家族も地位も失うという感じであります。見てくれもいいし仕事はできるんだけど、自分の頭で物を考えることができないんだな。
非常に勉強になるね。
奥さんも結構いけ好かない感じで描写されているのだが、結局勇気を出して離婚に踏み切る。この勇気も勉強になるね。
それにしても本邦の(特に与党の)政治家と同じ匂いを感じますね。