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長明リベンジ

前記事で触れた山科の鴨長明方丈跡に今度こそ行ってみた。再び外環道を山科から南下していった。

道中。六地蔵付近

軽く登山する必要がある

往時を偲ばせるものはこの石碑のみ

正直に言ってあまり感興をもよおされなかった。帰りに寄った醍醐のラーメン横綱のほうが記憶が鮮明である。

ラーメン横綱は京都のローカルチェーン・ラーメン店である。グルメな人の口には合わないだろうが、私はなんだかんだ週に1回くらいは行っているとおもう。ネギが入れ放題なところに魅力を感じている。

私はネギが大好きなのである。この日も特製容器で供されたネギの山の半分ほどをラーメンに投入した。

店内を出ると日が暮れていた。

外環から東海道に入り蹴上を越える。自転車で三条通を下っていくのは快感である。九条山の分水嶺から都ホテル、粟田口、神宮道を過ぎ、東山三条まで約2kmの道のりを一回もペダルを漕がずに走りきった。

それにしても徐々に観光客が戻ってきた。三条付近にもツアー客が多い。

などと考えつつジムに寄り帰宅。

たのしい山科さんぽ

鴨長明の墓というのが六地蔵あたりにあるらしく、今日行ってみようとしたのだが、スマホを忘れたので所在地がわからず、そこらへんの人に訊いてまで行きたいという情熱もなく、近くまで行ったにもかかわらず引き返してくることになった。四五年前まではこういうときはコンビニに入って道路地図を立ち読みして方向を把握していたのだが、最近はスマホとカーナビの普及でコンビニにも地図が置いていない。

ともかくそういう経緯で京都外環状線の山科から六地蔵までを自転車で走破する格好になったのだが、いろいろな発見がありそれはそれで楽しいものだった。

  1. 地下鉄東西線の山科以南の駅名をそらで言えるようになった。山科、東野、椥辻、小野、醍醐、石田、六地蔵。
  2. なぜ覚えられたかというと、駅前が栄えている駅と比較的閑散としている駅が交互に現れるパターンを発見したからである。山科(ターミナル)、椥辻(メガドンキ)、醍醐(駅直結ショッピングセンター)、六地蔵(ターミナル)がでかいほう。
  3. 私的外環見どころ三選。
    1. 小野駅を過ぎたあたりで左手に見える醍醐上ノ山団地。周りになにもないので光り輝いてみえる。
    2. 醍醐駅のショッピングセンター&団地コンプレックス。醍醐駅の良さについては今年3月か4月にも書いた。日用品と衣料を一緒に売ってるような、比較的小さめのショッピングセンターみたいなのものは京都のまちなかには全然ないのでつい入ってしまう。そして寝間着を買った。
    3. 石田駅通過後に左手に見える醍醐石田団地第1棟。この建物が目に入った瞬間衝撃をおぼえた。めちゃくちゃ横に長かったからだ。ぜひグーグルマップなどで見てみてほしい。喩えが失礼すぎるが、東京拘置所を連想させる。

見どころが団地だけやないか、といわれそうだがほんとうに山科は団地が多い。特に醍醐・石田は団地の中に駅があるようなものである。

帰りは外環の一本東の奈良街道を通った。

Δημήτρη Παπαϊωάννου

Απόλαυσα πολύ τη νέα δουλειά του Δημήτρη Παπαϊωάννου.

奇祭

下鴨神社の御手洗祭というイベントに行ってみました。境内の池に足を浸して無病息災を祈るという奇祭です。

感染爆発期でも強行開催されております。そしてたくさんの人が詰めかけています。かくいう私も😇

しかし、前近代では疫病の際にはまさにこういう儀式で身を清めるくらいしかできなかったのかもしれません。大昔の人と同じようなことをやっているのかもしれないと思うと妙な気分ですね。

結構水が冷たくて気持ちいいので夏にやる行事としてはちょうどいいと思いました。

以上。

ブライアン・イーノ展の収穫

一週間前からブライアン・イーノのディスコグラフィを聴き直してコンディションを整え、先週金曜日、満を持して京都駅前のイーノのインスタレーション展示に乗り込みました。

私がイーノのインタビューなどを日頃から好き好んで読んでいるためか、期待を大きく裏切られる作品みたいなのはなかったですが、彼の思想がビビッドに感じ取れるよい展示でした。

私見では今回の複数の作品には、ものごとの連続性、動態性、一回性、偶然性、みたいなものを重視する姿勢が通底していました。これは分断の時代に対するイーノなりの態度表明とみてよいのではないでしょうか。

そのなかでも特に連続性というか、グラデーショナルでスパッとカテゴリには切り分けられないもの、みたいなモチーフがとてもフィーチャーされてます。複雑なものを動態の相において、複雑なままとらえよ、というメッセージが、お題目としてではなく、オーディエンスの体験を通じて伝えられるわけです。これはインスタレーションにしかできないことでしょうね。

あるいは横山大観の生々流転が動画化・インスタレーション化したらこんな感じになるのかもしれません。

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イーノは70年代にオブリーク・ストラテジーズ(OS)というものを考案しました。これは要は創作tips集で、彼は100個のtipsを作り出し、カードにしました。行き詰まったときに適当に引くとインスピレーションが得られるかも…みたいな効用が期待されているわけです。

今回、物販で箱入りのOSが売られていて、イーノ・ファンとしてはそれが一番興奮したかもしれません。アッ、生のOSだ!9000円だ!ボりすぎやろ!みたいな。しかし一瞬レジに持っていく誘惑に駆られてしまったのも事実です。

そこでせっかくなので自作することにしました。OSの一覧じたいはネットでももちろん見れますし、なんならカード印刷用pdfファイルをつくってくれている人もいます。

私は会場を出るとその足で京都ヨドバシに向かい、厚めのインクジェット紙を買って家に帰りました。そしてpdfを印刷してせっせとカードを裁断しました。その結果がこちらになります。

適当に引いたところ、

Not building a wall but making a brick

Retrace your steps

と書いてあるカードが出ました。大それた妄想に気を取られずに一歩一歩の進捗に着目せよ、今までやってきたことを振り返り自信を得て、今やっていることの意義を深く理解せよ、という感じでしょうか。

同じようなことはよく考えますしこのブログにもなんかそんなような内容を書いた気がします。しかしあと98個あると考えるとよくリストアップしたな、という感じですね。

結局このブログのカテゴリのひとつである「セルフ研究講座」というのも、ものをつくる上で、自分なりのOSみたいなものを蓄積させていきたいという狙いで作ったものです。しかし、イーノのOSが大部分カバーしてくれてる感があります。

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熊さん「そろそろこの記事も締めたいと思います。最後に一言お願いします」

ご隠居「イーノ、良いのお!」

どこでしょう

ここがどこかわかったら相当な京都通だろう。

好きな場所。

清風荘

今期潜ってる「近代都市史」みたいな名前の授業のフィールドトリップで、大学の近くにある清風荘という京大の迎賓施設に行ってきた。普段は開けてない。もともと西園寺きんもちの別荘だったところである。写真はネットに上げるなといわれたから残念ながら見せられない。

意外とアットホームな感じで普通に住みたくなった。西園寺が好んで食事をしていたという一階の居間は、軒が深いために音の響き方が独特であると同時に、縁側をあえてつくっていないので開放感があり(以上、教員による説明)印象的であった。

最後、自由に見学する時間があったのでその部屋に寝そべって庭を眺めていた。

しかし、大学のなかにこういうアンパブリックな空間があるのはあまり望ましくないと思う。もっと学生とか学外の人にも開放してほしい。

鴨川下流讃

伏見のスーパー銭湯に行き、帰りに鴨川下流を散歩した。九条より南側の鴨川は工場地帯と高速と幹線道路と鉄道の間を流れる。端的に言ってエモい。



これは帰りに今出川駅のコンコースで撮った。この自転車、3年前くらいからずっと放置されてる気がするんだが。駅員がキオスクに行くときに使ってたりするのかな(笑)。歩いたほうが早そうだけど。

うろつこう下町


先日所用で四条大宮に行ったので嵐電沿線をうろついてみた。このへんは下町とよんでいいだろう。うろつきがいがある。

雑談

ここのところ気持ちのよい天気が続いている。

京都で一番いい季節だろう。あと2、3週間したら蒸し暑くなるに決まっている。

歴彩館に行ったら閉まっていたので北山のロイヤルホストに入ってみた。

パフェを食べる。

店内のレイアウトのせいか、妙に落ち着く。

悪くない空間ではないか。

チェーン店にもこういうところはある。

ちなみに、上賀茂のなか卯の窓際の席からは賀茂川が綺麗に見える。

川床に行くお金がない人は上賀茂のなか卯に行こう。冷房の効いた店内から川を眺めることができる。蚊に刺される心配もない。

今井です

お、おう


レッド・ツェッペリン新曲


ホワイトハウスは京都にもある



雑記

夜、「さらさ西陣」に行く。併設されている古本コーナーで赤瀬川原平『ベトナム低空飛行』なる本を発見、落手。ベトナム版路上観察。異国の街角を歩いていてインスピレーションが刺激される感じを追体験できる。

村上春樹のラジオ番組「村上radio」を聴く。村上春樹は「シナトラ」を「タミフル」とか「ちまちま」と同じイントネーションで発音するということがわかった。

海辺のカフカ

人に誘われて三重の津の海岸に行ってきた。海最高。

リアル海辺のカフカ

カフカ2

流木

雑感

別々の知人と会って勉強会の段取りをふたつ付けた。

夜、ちょっとした集まりのようなものがあり、今出川通の、志賀越道を超えたあたりにある「深夜喫茶しんしんしん」というところにはじめて行ってみた。店名からして興味深いし(明らかに「ゆでめん」に由来している。「ゆでめん」でググってほしい)、店に入って即時にくつろぐことができた。たぶん再訪することになるだろう。

音楽はレコードで流していた。はっぴいえんどもいいけど、ジャズを、それも濃ゆいジャズ(アルバート・アイラーなんか)をLPで聴いたらはまりそうな空間だ。

それ以外の時間帯は国勢調査をいじっていた。一応研究らしきこともやっている。偉いなあ

休憩が必要だ

ここのところ予定が慌ただしく、我を忘れそうになる。

気がつくと吉田山に逃げ込んでいた。パーティー会場から抜け出すように。

隣の空間に1万人は下らない数の大学生がひしめき合っているというのに、吉田山はいつ行っても閑散としている。素敵なところなのに。

年始もろもろ

ワクチン副反応で臥せっているが、眠気もない。無聊を慰めるために書きはじめたら思いのほか長文になってしまった。

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先週、4日連続でそれぞれ別の教員とコミュニケーションをとったらさすがに疲れた。しかし研究プロジェクトというのはいろいろなアクターとの関わりによって徐々にかたちになっていくものだといまでは理解している。

教員への相談不足は禁物とかよくいうが、自分のやろうとしていることが本当に研究になるのか不安でしょうがないからむしろ相談に行かざるをえない。

懸念点を明確にして、話したらなにか新しい展開をもたらしてくれそうなアクターを特定して、当日はわかりやすく内容を伝えるという、その過程を愚直にやることが望ましい。しんどい作業だ。

援助要請によって周りを巻き込んでいくプロセスだ。いまのところ私は、一緒にやったらなにか違いを生めそうなプロジェクトを推進するというかたちで周りを巻き込むことはできない。とりあえず修論はぼっちの作業になるだろう。

フィールドワーク、フィールドに関係する文献の収集、理論の渉猟、研究論文の渉猟、ひとまずの執筆、関係者へのコンタクト、関係者とのコミュニケーション、その他ひろい情報収集、また以上のような作業から得られるであろう研究論・研究方法論の展開、などいま思いつくだけでもこういった作業を並行してやる必要がある。

まあ、なにより大事なのはやはり執筆だろう。ラトゥールは研究は所定の文字量を書く作業にすぎないといっている(大略)。チャンドラー=村上春樹のいうところのみぞおちで書く感覚、この感覚が頼りになるのではないかという気がしている。

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■「京都市住宅行政史」をコピーするために府立大学のとなりの歴彩館に5年ぶりくらいに行った。言われてみればいまの家からはそんなに遠くないのに存在を忘れていた。もう京都の研究にするってことにしちゃったから資料を集めるのは楽でいい

■今年で定年の某師と久々にけっこう長い時間話せたのが嬉しかった。私が昨年からの混乱状態の一部始終を語ったら、彼女もいろいろと打ち明け話をしてくれた。互いに胸襟を開くことができた感じがした

■ジムを解約した。予想に反して長続きしたが、筋トレ自体に抵抗感がなくなったので、もう自分でできると思い、やめてしまうことにした。しかしジムの解約は、浴槽のついた風呂へのアクセスをも同時に失うことを意味する

■国際会館の特設会場で3回目のワクチンを打った

■国際会館に行くのに地下鉄一日乗車券を買ったので、せっかくならと思い、烏丸御池で東西線に乗り換えて、いままでほとんど行ったことのない山科以南まで足を延ばすことにした。

適当に醍醐という駅で降りてみたところ、駅の周囲はすべて団地である。団地の入口は駅直結のショッピングセンターと歩道橋でつながっている。まさしくニュータウンの光景。「京都の多摩センター」とでも呼びたくなる。山科の都市開発はいつ頃からはじまったのか、という問いが湧き上がってきた。

帰りは醍醐寺の前を北に折れて、奈良街道沿いに小野駅まで歩いた。このへんは東山の登山コースなんかも整備されてそうだし、山科というのもなかなか奥が深そうな土地である。山科の散歩を今年度の目標に加えることにしたい

■友人からギターをもらった。1975年製のMorris W-18というモデル。もとは友人の知り合いの知り合いのものが巡り巡って私のところに来た。

予想以上にサイズが大きい(ドレッドノートサイズというらしい)。いま弾いているおもちゃギターは小ぶりな部類に入るのだということにはじめて気づいた。

だいぶ放置されていたと思われ、弦高がめちゃくちゃ高く、弦も張り替えたほうが安全だろう。しかし部屋に鎮座しているだけでもなんとなくいい感じを醸し出している。

弦を調整して、ケースを買って、鴨川に持ち出して練習したい。

春の陽気

大学のそばで昼食をとった後、吉田神社参道の桜がきれいだったのでふらふらと吉田山のほうに歩いていったら、法然院の谷崎潤一郎の墓の上に植わっている枝垂れ桜の様子が急に気になり、山を超えて東側のほうに足を延ばすことにした。

京都に引っ越してすぐにこの桜を発見し、それ以来、春が来るたびに訪れている。

坂を下って引き返す。久々に浄土寺エリアを通った。ホホホ座の古書部門が向かいの建物に移転していた。建築関係の本が多い。

Architecture of Appropriation: On Squatting as Spatial Practiceなる素敵な本を入手した。アムステルダムのスクウォッター住宅のドキュメント。部屋の中の様子も写真で紹介されていて見ているだけで楽しい。

帰りにスーパーに寄ったところ、先日舞鶴で飲んだアサヒ生ビールが目に留まったので買ってしまった。宗忠神社の軒端に座って花見酒をした。そよ風がほてった頬に当たって心地よかった。

諸々

5000円のおもちゃギターをほそぼそと弾いている。最近ではThe BandのOpheliaという曲のコードをネットで検索して、練習している。実はコードチェンジはかなり簡単で(Fを除く)、テンポを落とせばコードだけはそれほどつっかえずに弾けるくらいにはなった。

将来的にどれくらい上達するのかにはあまり興味がない。とりあえず、ギターに触っているだけで心が落ち着く。今度、知人に使っていないギターをもらえることになった。ギター歴1ヶ月半にして2本持ちとは。

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タラのうどん

材料

タラの切り身、タラのあら、キャベツ、大根、うどん、白だし、醤油(すべて適量)

手順

①鍋に水を注いで火にかけておく。水の量は目分量でよい。火は強火。

②大根を切って鍋に入れる。切り方は自由。

③大根に火が通るのを待つあいだ、ほかの食材を切る。

④鍋の沸騰から1、2分したらタラ切り身とアラ、キャベツを入れて、中火にする。

⑤再度の沸騰を待つ。そのあいだ、洗い物をして、どんぶりを用意しておく。

⑥沸騰して火が通ってそうであれば、うどんを鍋に投入。うどんは生でも冷凍でもいい。

⑦所定の時間だけゆで終わったら、白だしと醤油を入れる。目分量。気持ち少なめで。

⑧トングで麺と具を一緒につかんでどんぶりに入れ、お玉で汁をすくって注ぐ。

所見

うまい。タラの旨味と香りに舌と鼻が喜ぶ。アラを入れてタラの存在感を強化したのがよかった。

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桂図書館に本を借りに行った。吉田キャンパスから連絡バスに乗って桂へ。桂図書館の窓からは竹林がみえる。

帰りのバスではCon Funk ShunのLove's Trainという曲を繰り返し聴いた。国道のロードサイドの風景が流れていく様子と妙にマッチしているような気がした。

Love's Trainは、先日発表されたSilk Sonicのカバーで知ってからすぐに好きになった。Silk Sonicのポジティブなヴァイブスは、「祝福」という表現が似つかわしいレベルに達している。




練り物を食べる

なにが舞鶴の名産品なのかいまいち把握していなかったのだが、西舞鶴駅裏のスーパー「さとう」(素敵な名前)に行ったら地場の練り物が大量に置いてあった。なので練り物づくしの料理にすることにした。

ちくわとさつま揚げを入れたラーメンをつくった。それぞれちょっと違う風味の出汁が染み出すので、味が重層的になってとてもおいしい。

かまぼこは大量に種類があったが、せっかくなので一番上等なやつ(450円)を選んだ。とても柔らかな口当たりで、噛む前にとろけていく。かまぼこの官能。

地ビールの類は置いてなかったのでアサヒ生ビールというのを買ってみたところ、クセのない味で私のように味覚がお子さまな人間にはちょうどいい感じだった。