ワクチン副反応で臥せっているが、眠気もない。無聊を慰めるために書きはじめたら思いのほか長文になってしまった。
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先週、4日連続でそれぞれ別の教員とコミュニケーションをとったらさすがに疲れた。しかし研究プロジェクトというのはいろいろなアクターとの関わりによって徐々にかたちになっていくものだといまでは理解している。
教員への相談不足は禁物とかよくいうが、自分のやろうとしていることが本当に研究になるのか不安でしょうがないからむしろ相談に行かざるをえない。
懸念点を明確にして、話したらなにか新しい展開をもたらしてくれそうなアクターを特定して、当日はわかりやすく内容を伝えるという、その過程を愚直にやることが望ましい。しんどい作業だ。
援助要請によって周りを巻き込んでいくプロセスだ。いまのところ私は、一緒にやったらなにか違いを生めそうなプロジェクトを推進するというかたちで周りを巻き込むことはできない。とりあえず修論はぼっちの作業になるだろう。
フィールドワーク、フィールドに関係する文献の収集、理論の渉猟、研究論文の渉猟、ひとまずの執筆、関係者へのコンタクト、関係者とのコミュニケーション、その他ひろい情報収集、また以上のような作業から得られるであろう研究論・研究方法論の展開、などいま思いつくだけでもこういった作業を並行してやる必要がある。
まあ、なにより大事なのはやはり執筆だろう。ラトゥールは研究は所定の文字量を書く作業にすぎないといっている(大略)。チャンドラー=村上春樹のいうところのみぞおちで書く感覚、この感覚が頼りになるのではないかという気がしている。
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■「京都市住宅行政史」をコピーするために府立大学のとなりの歴彩館に5年ぶりくらいに行った。言われてみればいまの家からはそんなに遠くないのに存在を忘れていた。もう京都の研究にするってことにしちゃったから資料を集めるのは楽でいい
■今年で定年の某師と久々にけっこう長い時間話せたのが嬉しかった。私が昨年からの混乱状態の一部始終を語ったら、彼女もいろいろと打ち明け話をしてくれた。互いに胸襟を開くことができた感じがした
■ジムを解約した。予想に反して長続きしたが、筋トレ自体に抵抗感がなくなったので、もう自分でできると思い、やめてしまうことにした。しかしジムの解約は、浴槽のついた風呂へのアクセスをも同時に失うことを意味する
■国際会館の特設会場で3回目のワクチンを打った
■国際会館に行くのに地下鉄一日乗車券を買ったので、せっかくならと思い、烏丸御池で東西線に乗り換えて、いままでほとんど行ったことのない山科以南まで足を延ばすことにした。
適当に醍醐という駅で降りてみたところ、駅の周囲はすべて団地である。団地の入口は駅直結のショッピングセンターと歩道橋でつながっている。まさしくニュータウンの光景。「京都の多摩センター」とでも呼びたくなる。山科の都市開発はいつ頃からはじまったのか、という問いが湧き上がってきた。
帰りは醍醐寺の前を北に折れて、奈良街道沿いに小野駅まで歩いた。このへんは東山の登山コースなんかも整備されてそうだし、山科というのもなかなか奥が深そうな土地である。山科の散歩を今年度の目標に加えることにしたい
■友人からギターをもらった。1975年製のMorris W-18というモデル。もとは友人の知り合いの知り合いのものが巡り巡って私のところに来た。
予想以上にサイズが大きい(ドレッドノートサイズというらしい)。いま弾いているおもちゃギターは小ぶりな部類に入るのだということにはじめて気づいた。
だいぶ放置されていたと思われ、弦高がめちゃくちゃ高く、弦も張り替えたほうが安全だろう。しかし部屋に鎮座しているだけでもなんとなくいい感じを醸し出している。
弦を調整して、ケースを買って、鴨川に持ち出して練習したい。