史上最高のバンド

隠居「熊さん、ちょっと音が大きいぞ」

熊「はあ、ご隠居さんのところまで聞こえましたか、そいつは失礼」

隠居「ドラムなんて始めてどうするんだ、バンドでもやるつもりなのか。また今どき流行らないものを」

熊「へへ、まだメンバーはおりませんがね。入りますか?」

隠居「検討する。ところで熊さん、史上最高のバンドといわれたら何を選ぶかね」

熊「そりゃあもう、あれでしょう。Bからはじまる…」

隠居「そりゃそうじゃよな。60年代のな」

熊「当然でしょう。ソロになってからもずっと有名ですし」

隠居「メンバーのなかでも知名度に差はあったが、コーラスなんかは随分息が合ってるな」

熊「いや〜、あのバンドのアメリカでの影響力はすごいでしょうね」

隠居「アメリカ……。そうじゃな、あの時期、アメリカを席巻していたしな。アメリカで売れたから名が残ったともいえるしな」

熊「いまジャケットの写真なんぞみてもなんだか神々しいですものね、あの5人」

隠居「5人!?……。たしかに5人の時期もあったな。熊さん、詳しいじゃないか」

熊「そりゃあもう私も大好きですもの、バッファロー・スプリングフィールド」