ギターなる楽器をピアノとの対比で考えてみると、要はピアノの音域を狭くして鍵盤を縦に並べたようなものといえよう。
「鍵盤が縦に並んでいる」イメージを明確にするために、各弦の音域を表す画像を作ってみた。
C4がピアノでいうところのど真ん中のCの音である。
私がかつてピアノを習っていたとき曲のなかに出てきたのはだいたいC3-C6くらいなので、ギターも音域が狭そうに見えて案外カバーしているようだ。
各フレットで6弦と1弦が同じ音になるが、これらは2オクターブ違いということになる。
上の画像を見ていてピアノとの顕著な違いとして気づくのは、鍵盤上ではかなり離れた音同士がギターでは近接しているということである。ピアノで一オクターブ離れた音(たとえばC3とC4)を出すためには手を思い切り広げないといけないので結構難しいが、ギターでは結構かんたんにできる。
たとえば6弦2フレットと4弦3フレットを同時に押さえるのは身体的にはそれほど難しくないだろうが、それだけでF2とF3が両方鳴らせる。
ピアノと比べたときのギターの優位性は離れた音どうしを同時に鳴らしやすいという点にありそうだ。
ということで次回はギターにおける和音(コード)の鳴らし方について考えたい。