内省モード

「過去を振り返る」ということについて考えている。変に年寄りぶるつもりもないが、思えばもう四半世紀ちかく生きているわけで、振り返るべき経験のストックもそれなりにあるのではないか。

過去の自分といまの自分がつながっているという感覚は大切だと思う。ギデンズいうところの存在論的安心というやつだ。私に欠けがちなものでもある。どうしても黒歴史的なものに引っ張られて過去の自分を「ダメな奴」認定してしまう傾向があるように思う。

それを避けるためには、エビデンスに基づく判断を下すことが望ましい。具体的には、過去の写真とか、つくったものなどを振り返るということだろう。これまでに撮ったいい感じの写真を焼いてアルバムを作ったり、デジタルデータでしか残っていない文章を印刷してみようかなと考えている。

この間行った滋賀県美の「人間の才能」展でも、自分がつくったものを、幼稚園の図工の作品とか小学校の自由研究などの段階から全部コレクションしている人の展示があって、まるまる一部屋、そのコレクションに割かれていた。面白いのはその人は別にアーティストとかではないというところで、アーティストにならなくても現代の学校教育を受けるだけで実は我々はそれだけのものを生産しているのだというのはかなり衝撃だった。