個人的にいただいた過去の学振申請書のサンプルをみているのだが、みんな優秀で感激した。
周囲に優秀な人間が多いといいことが多い。自分の凡夫ぶりに確信が持てるので安心して頼ることができる。メインストリームの研究、研究室の屋台骨は優秀な方々に支えてもらって、私は私の持ち場(といえるほどのものもまだあまりないが)で、個人的達成とか個人的価値のようなものに重きを置いて、好きなことやってようと思う。
もちろん大学の外でご活躍のみなさまに対してもまったく同じことを思う。社会的分業。
しかし、優秀というのはレッテルにすぎない。優秀な人にもいろいろな苦悩はあるだろう。その点は注意しておこう。
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そういえば、貧困地域の研究などを読んでいると、都市下層といわれている人たちの間にも社会経済的多様性があるということがわかるのだが、院生の世界にも同じようなところがあると思った。独自の錬金術を持っていて生活がそれなりに安定している層もいたりして、内実はそんなに均質ではない。外側からは実態がわかりにくいので、なんとなく貧困集団みたいに思われてるんだろうが…。